京都に近く生活にも便利な中南丹地域の別荘地

別荘生活

別荘は非日常を楽しむことが主たる目的となっており、簡素なつくりで山間部などの自然豊かな場所に営まれることが多いといえます。このため、将来的な定住をも目的とするのであれば、一般的な別荘では耐久性や快適性、交通アクセスなどの面で満足のいく結果が得られないおそれがあります。その点、福知山市・南丹市・亀岡市を中心とした中南丹地域であれば、京都市街に近く生活にも便利であり、定住を視野に入れた別荘の取得に最適です。

中南丹地域のあらまし

かつての令制国の丹波国は、現在の京都府、兵庫県と大阪府の一部にまたがっていますが、このうち亀岡市、南丹市、船井郡京丹波町の区域を南丹地域、舞鶴市、福知山市、綾部市の区域を中丹地域と呼んでいます。

京都市街から国道9号を北西に進み、日本海に到るまでの広大なエリアですが、平坦な地形の多い盆地状の土地から、山々に囲まれた風光明媚な土地まで、それぞれの別荘地によって性格がかなり異なります。

江戸時代、この地域には3万5千石牧野氏の支配する田辺城、3万2千石朽木氏の支配する福知山城、形原松平家5万石の支配する丹波亀山城、2万7千石小出氏の支配する園部陣屋などがありました。それぞれ現在の舞鶴市、福知山市、亀岡市、南丹市の中心地として栄えています。

特に福知山市は、織田信長の命により丹波平定を成し遂げた明智光秀が築いた城として知られ、戦後に天守が復元されています。また、南丹市の美山地区には茅葺屋根の民家群が今も残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、多くの観光客が訪れます。

中南丹地域の別荘地の特色

中南丹地域にはいくつもの別荘地がありますが、亀岡市や南丹市であれば、温泉やコテージ、ゴルフ場などのリゾート施設が集まる「るり渓温泉」の近く、また「かやぶきの里」として知られる南丹市の美山地区、丹波の名山・鹿倉山の山麓に広がる福知山市の三和地区などがよく知られています。

京都市内から京都縦貫自動車道が延びているため、マイカーでのアクセスがしやすいほか、アル・プラザ亀岡やPLANT-3などの大規模なショッピングセンターも存在しているため、生活の利便性も比較的高いのが大きなメリットです。

平坦地では一般住宅と同様の在来工法の別荘などもみられますが、風光明媚な山の斜面を活用した別荘であれば、ログハウスのような景観になじむ特徴的な建築も多いといえます。この地域には国際港湾である舞鶴港があり、ログハウスの本場である北欧・北米などからキットを輸入の上、陸路で別荘地まで搬送するのに都合がよいといったことも、その理由のひとつとなっています。

一方でこうした好条件にもかかかわらず、関西では珍しい100万円以下の物件や、築年数が20年から30年程度で経年劣化の少ない200万円台の手頃な物件などもときどき不動産市場に登場することがあり、その意味では継続してウォッチするのに損はない地域ともいえます。

中南丹地域は雪などの自然災害に注意

中南丹地域はこのように別荘に適した恵まれた地域といえますが、いっぽうでこの地域ならではのデメリットもあることは確かです。

第一に挙げられるのは、冬季に積雪があることです。
特に日本海に面した舞鶴市から、やや内陸に入った南丹市にかけてのエリアでは、毎年12月から2月ごろにかけて降雪があり、場合によっては積雪量が数十センチにのぼることがあります。
マイカーがあればスタッドレスタイヤの着用はほぼ必須ですし、鉄道や高速道路も閉鎖されてしまうことがあり、別荘を冬場に利用するのであれば、交通の途絶を前提として、水や食料の備蓄はしておいたほうがよいでしょう。

また、現在のところ大きな地震は起きていないものの、亀岡市から南丹市にかけて、「亀岡断層」と呼ばれる活断層があることも不安材料となっています。
京都府の推計によれば、この断層が動いてマグニチュード6.7規模の大地震が発生した場合、亀岡市の一部で震度7クラスの揺れが見込まれるとされています。