傾斜地に建築される別荘のメリット
住宅を建築するための用地は大きく平坦地と傾斜地の二つに分けられます。一般に住宅を建てるなら平坦地が好まれますが、別荘を目的とする場合には傾斜地に建てられることも少なくはありません。
一般的な平坦地の特徴とは
平坦地とは文字通り傾斜がない平坦な土地のことです。建築工事が容易ですし、マイカーの駐車や庭園管理など居住後の利用もスムーズですので、一般的な住宅分譲地であればこの平坦地が主流です。
平坦地にもデメリットが
平坦地は住宅用地としてスタンダードであるとはいっても、やはりデメリットの側面も存在しています。
たとえば、価格的に高く予算をオーバーしてしまいがちであったり、開発され尽くしたエリアではなかなかまとまった面積の土地が入手できないことが挙げられます。
そのほかにも平坦地のなかには川の増水や津波の際に埋没してしまうような自然災害のリスクを抱えたところもあり、ハザードマップを入念にチェックするなどの下準備も必要です。
また、屋内からの眺望が限られたり、逆に塀や生け垣などを構築しないと道路や隣家からのプライバシーが保てないような場合もあります。
傾斜地の特徴とメリット
別荘目的で住宅を建築する場合には、傾斜地を敷地として利用することもあります。傾斜地は山の稜線に沿った土地など、傾斜のある土地のことをいいます。
傾斜地は一般に平坦地よりも土地としての利用価値が低く、工事に工夫が必要ですが、購入価格が安く設定されており、トータルの金額でみると低価格の別荘を手に入れることが可能です。
また、傾斜地の特性上、高い位置から周囲を見下ろすことができ、眺望が良好です。コンクリートで大規模な基礎を作れば中が空洞になり、地下室や物置として活用できるため、都会では実現できないユニークな建物も可能になります。