別荘本体のほかに必要となる追加費用
別荘購入には多額の費用がかかるものですが、その費用は建物本体や敷地となっている土地だけにとどまりません。これら本体価格のほかにも必要となる追加費用がありますので、購入に先立って金額をよく見積もっておくことがたいせつです。
別荘購入時に発生する追加費用にはどのようなものがあるか
別荘の購入時には、建物本体や敷地となっている土地の費用のほかにも、水道負担金、温泉負担金、道路負担金、名義書換料などの費用が別途発生する場合があります。不動産会社を経由した取引であれば、当然ですがこれらの費用も見積もりとして提示されるはずですが、最初にインターネットで物件情報を閲覧した段階では、各種負担金や管理費などのこまかな情報までは把握できないおそれがあります。
購入後も必要な費用は発生する
一般的な戸建て住宅では、自分の収入状況に応じて修繕時期を遅らせたり、修繕のグレードを下げたりして調整することも可能ですが、別荘の場合には分譲地全体、またはマンションの共用部分について、購入後も修繕積立金や維持管理費が固定的に発生します。これらの費用も購入費用と同様に予算に計上し、長期的な支出として考慮することが重要です。
管理費がないとかえって困った問題も
別荘地の水道や道路といったインフラは、一般的な住宅と異なり、行政ではなく民間のデベロッパーが整備した場合が多いものです。デベロッパーはこれらのインフラへに投下した資金を回収したり、将来にわたって維持管理するために、管理費や修繕積立金などの費用を別荘地または別荘の建物の所有者から徴収しています。
実はデベロッパーが倒産し、管理する会社がなくなってしまった場合には、管理費などの余計な費用は発生しなくなります。一見すると所有者としての金銭的な負担が減るので有利ですが、専門家による適切な管理が行われなくなったインフラは急速に劣化が進み、ついには別荘地での滞在が困難になるリスクもあります。