別荘にも最適なトレーラーハウスとは?そのメリット・デメリット・費用の目安や体験施設まで解説します

トレーラーハウス 別荘選び
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「トレーラーハウス」とは、車でけん引して移動できる住宅のことで、別荘としても活用されるケースがあります。そのメリット・デメリットを比較するとともに、お試しでトレーラーハウス体験ができる滞在施設などもご紹介します。

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トレーラーハウスとは

「トレーラーハウス」とは、車でけん引して移動できる特殊な住宅のことです。見た目も有蓋トラックの荷台に近いものから小屋に近いものまでさまざまですが、シャーシの上に住宅が乗り、下にはタイヤが付いており、トラックなどで引っ張って好きな場所に運ぶことができます。

これもグレードによりまちまちですが、一般的な別荘と同様、キッチン・トイレ・シャワー・ベッドなどの生活設備がそろっているものが多く、すぐに暮らせるのがポイントです。土地に固定せずに設置できることから、一時的な滞在を目的とする別荘や現地事務所、期間限定の店舗などとして使われることもあります。

このように実質的に住居として利用できるものの、法的には「車両」としての扱いであり、新設や移転がしやすく、固定資産税もかからないなどの特徴があります。

トレーラーハウスのサイズ

トレーラーハウスは「車両」としての建前がありますので、車検に対応したサイズ、すなわち 幅2.5メートル × 長さ6〜12メートル となっているのが一般的です。それ以上のサイズも不可ではありませんが、公道を移動にあたって特殊車両通行許可が必要となり、手間とコストがかかります。

延床面積も同様に、15〜30平方メートル程度とワンルームマンションの1室に近く、コンパクトながら水回り・電気・冷暖房を完備できます。

トレーラーハウスの外観と設備

トレーラーハウスの外観スタイルとしては、主に次のようなものがあります。このほか、オプションにウッドデッキを加えることも多くみられます。

・金属光沢が美しいアルミ外装
・天然木材を使ったログハウス風の外装
・サイディングボードを張った一般住宅風の外装

トレーラーハウスの標準的な内部設備としては、次のようなものがあります。なお、電気や上下水道は接続口が屋外に向かって開口しており、配管・配線をかんたんに引き込むことができるようになっています。

・ミニキッチン(IHまたはガス)
・トイレ・シャワーユニット(またはユニットバス)
・エアコン(壁付け)
・収納付きベッド(2段ベットのことも)
・電気・上下水道

トレーラーハウスの法的性格

トレーラーハウスは「随時かつ任意に移動できる」条件を満たす限り、あくまでも「車両」として扱われ、建築基準法上の「建築物」には該当しません

ただし、車輪が取り外されている、土地に定着している、配管・配線が脱着式でない、床面積・高さ・階数などから見て移動困難などの事情がある場合は、「建築物」として扱われるため、条件を満たすかどうかをしっかりと確認する必要があります。

トレーラーハウスのメリット・デメリット

トレーラーハウスのメリットとは

トレーラーハウスのメリットとして、まず挙げられるのがコストの安さです。「建築物」ではないので建築確認申請が不要で、固定資産税もかからず、一般に住宅の新築ができない市街化調整区域の土地を活用することができるなど、初期費用と維持管理の費用がかなり抑えられます。これは週末や1シーズンだけの滞在に限られる別荘に、わざわざ多額のコストをかけたくないという場合にはぴったりです。

また、一般の住宅とは違って、公道を移動できる点も魅力です。気に入った景色の場所へ移動したり、より災害リスクの低い場所へ移動したりと、土地に定着するのが前提の一般の住宅とは異なる、自由度の高い使い方が視野に入ります。

さらに、設置までの期間を劇的に短縮できることがあります。通常の住宅であれば小さなものでも設計と工事で軽く半年や1年はかかってしまうものですが、トレーラーハウスの場合、住宅部分そのものはすでに組み上がっている状態です。もちろん敷地内のトレーラーハウスの運搬、整地、浄化槽新設などの事前準備は必要であるものの、比較的すぐに使い始められます。

トレーラーハウスのデメリットとは

別荘としてのメリットが大きなトレーラーハウスですが、たとえば一般の住宅よりも快適性は高くないといったデメリットもあります。特に断熱性や防音性が一般住宅より劣ることが多く、夏は暑く冬は寒くなりやすい傾向があります。床面積も車検対応のつごうで一定規模に抑えられますので、長期滞在や家族利用ではやや手狭に感じられます。

ほかに設置場所に制約がある点も無視できません。移動可能とはいってもどこでも自由に置けるわけではなく、外部から引き込むためのインフラ(電気・水道・排水)を確保する必要があります。富士宮市のように6か月を超えるトレーラーハウスの定置を条例で禁止するど、自治体が独自の規制を敷いているケースもみられます。

購入に当たっての資金計画の面では、トレーラーハウスでは住宅ローンの申請ができないことが挙げられます。住宅ローンは多額の資金を低利で借りられて初期負担が軽減できるのが最大のメリットですが、「車両」扱いで担保価値もないトレーラーハウスでは申請ができず、すべて自己資金を投入するか、限度額の低いフリーローンに限定されてしまいます。

トレーラーハウスの価格帯

トレーラーハウスの価格は、外装や設備の種類、寸法や床面積、販売店舗から設置場所までの陸送距離などになって大きく異なりますが、一例を挙げると次のとおりです。本体以外にも費用がかかる項目がいろいろとありますので、最小構成の場合の下限の価格帯としては300万円程度、一般には500~1000万円程度を念頭に置けばよいでしょう。

項目 金額
本体価格 200〜800万円
輸送・設置費用 20〜60万円
電気・水道・排水工事 30〜100万円
土地代(別荘地賃借) 月1〜5万円
年間維持費(保険・整備) 10〜30万円/年

トレーラーハウスが向いている人とは

以上のようなトレーラーハウスの特性を考えるとは、次のようなニーズを持つ人はトレーラーハウスを別荘として利用するのに向いています。

コストを抑えて別荘を持ちたい人

別荘はそもそも滞在期間が限られており、自宅のように生活利便性を重視して過剰な投資をする必要はないものです。このため、大きなローンを組まず、できるだけ初期費用や維持費を抑えながら、自分だけの趣味やレジャーの拠点を持ちたい人にはぴったりです。

ひとつの場所に縛られず自由に暮らしたい人

1か所に定住せず、日本全国のいろいろな場所で生活したい人には向いています。いちいち戸建ての別荘を購入するのは資金面や維持管理の手間を考えると現実的ではありませんが、移動が可能なトレーラーハウスなら、自然の中で過ごしたり、季節ごとに場所を変えたりと、自由度の高い暮らしが実現できます。

スモールビジネスの拠点が欲しい人

トレーラーハウスはカフェやサロン、移動販売など、小規模ビジネスの拠点としても使えます。趣味を楽しむ別荘というよりも、事業の拠点が自宅とは別に必要だという人にとっては、低コストでスタートでき、場所を変えて営業できる柔軟性をもつトレーラーハウスは相性のよい組み合わせです。

購入前に便利な体験施設を

トレーラーハウスをいきなり購入するのが不安という人には、トレーラーハウスを実際に体験できるキャンプ施設や賃貸キャビンなどを一度利用してみるのがおすすめです。

MOSS十里木キャンプリゾート

MOSS十里木キャンプリゾート」(静岡県・富士山麓)では、メタリックな外装で有名なアメリカの高級トレーラーハウスメーカー「エアストリーム」社のラインナップの中でも、特に人気のある「Flying Cloud」「Globetrotter」「Bambi」の3車種が揃っています(1泊2万円台~)。温泉・サウナを併設し、富士山の絶景も堪能することができます。
所在地:静岡県裾野市須山2427-1/電話:055-998-1700

Oruga Resort

越前加賀海岸国定公園内にある「Oruga Resort(オルガリゾート)」(福井県)は、砂浜まで徒歩10秒というオーシャンビューの立地で、大型トレーラーハウス8棟を宿泊施設として活用しています。室内にはバス・トイレ・キッチン・ベッド・冷暖房まで生活に必要なすべてが揃っています(素泊まり・連泊割引で8千円~)。
所在地:福井県坂井市三国町浜地30-5-1/電話:0776-43-3363

グランピングトレーラーLanikai

グランピングトレーラーLanikai(ラニカイ)」(兵庫県・淡路島)は、2025年春オープンした比較的新しい施設で、ハワイアンリゾート風のトレーラー全6棟に宿泊が可能です。屋外ジェットバスや屋根付きBBQテラスを完備し、ドッグラン付きでペット連れでの宿泊ができる棟もあります(素泊まり・最大5人収容で1棟貸し3.8万円~)。
所在地:兵庫県淡路市浦50/電話:0120-290-096

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