玄関や勝手口の鍵付きドアノブを自力で交換するには
別荘を購入した場合、買い主が売り主に代金を支払うのと引き換えに、売り主から鍵の引き渡しを受けて一連の取引が終了するのがふつうです。
しかし、玄関や勝手口の鍵はもとの売り主が設置した状態のままですので、防犯の面からも不安があります。また、そもそも鍵が壊れていたり、紛失していたりして、玄関か勝手口のどちらかが使えない状態となっていることも珍しくはありません。
そこで、玄関や勝手口の鍵付きのドアノブを自力で交換して、将来にわたって安心して暮らせるようにしたいものです。
交換用のドアノブを購入する
鍵付きのドアノブにも円筒錠やラチェット錠などのいくつかの種類があります。
たいていはドアの側面や前面にメーカー名と型番が書かれていますので、ホームセンターなどで互換性のあるものを選びます。
たとえば、メーカー名では次のような表示があるはずです。
GOAL:ゴール
ALPHA:アルファ
YKK AP:ワイケイケイエイピー
ホームセンターには備え付のカタログがあるのがふつうですので、メーカー名と型番から適当なものを探します。
安い交換用のドアノブであれば、2千円台から購入が可能です。
ドアを開けた状態で古いドアノブを外す
対象となるドアを開け放った状態で作業に取り掛かります。
ドアノブは室内側と室外側の両方にありますので、ここでドアを開けておかないと、室内・室外どちらかの側の作業がしにくくなってしまいますので注意が必要です。
ドアを開け放ったら、まずは古いドアノブを外します。
もしもドアノブの丸座の部分にネジがついている形式であれば、そのネジをプラスドライバーで外すと、ドアノブ自体も容易に引き抜くことができます。
この写真のように丸座にはネジがなく、ドアノブの付け根の横側に小さな穴が開いているタイプであれば、穴に錐などの細いものを差し込んだ上で、丸座を左側に回転させると、丸座の締め付けが緩み、ドアノブを取り外すことができます。
交換用のドアノブにセットで治具が付いていれば、それを用いて作業をします。
ドアノブをすっかり取り外すと、あとは芯の部分が見えるだけの状態になります。
反対側に回って室外(室内)のほうのドアノブを引っ張って取り外します。
新しい座金を取り付ける
交換用のドアノブにセットで新しい座金が付いていれば、これをプラスドライバーを使ってドアの適当な位置に取り付けます。
交換をする前の古いドアノブの種類によって、ネジ穴の位置が異なります。
2つのネジ穴の間隔には42、44、50などのいくつかのパターンがありますので、最適な間隔を選択しないと、座金がうまく固定できない場合があります。
新しいドアノブを取り付ける
座金をうまく固定することができたら、今度は新しいドアノブを外側、内側の両方にはめ込みます。
写真のようにドアノブのくぼみが角芯にぴったりと入るようになっているはずです。
新しいドアノブをはめ込むことができれば、最初と同様に、丸座の部分をネジで止めるか、または治具などの先を小さな穴に入れて右回しにして締め付けます。
これで作業は完了ですが、念のため実際にドアが閉まるかどうか、鍵が掛けられるかどうかはチェックしておいたほうがよいでしょう。